湯船に浸かり、ぐう~と足を伸ばすと、おもわず、「あ~気持ちいい」と声が出る瞬間がたまりません。
登山の疲れがゆっくりと体から溶けだしてゆく、心地よい時間をお過ごしください。
大自然に囲まれた檜の香りがする山の湯は、温泉ではありませんが、小屋前から湧き出している天然の湧水をふんだんに使用し、薪で沸かしています。
女性登山者からは、お肌がつるつるすると評判の美人の湯です。また、天気の良い日は、お風呂から夕日に染まった硫黄岳を眺める事ができます。
- 設 備:
- 檜展望風呂男女別(宿泊人数により湯船が1つになり、お部屋毎や男女の交代制の時もございます)
- 入浴時間:
- 宿泊者 午後14時~午後17時
テント利用者 平日別途1回1000円
午後17時30分~午後20時
※コロナ禍は人数制限有り
山のお風呂の入浴方法
① 入浴前に必ず、湯加減を確認してください。
② 体を流した後、入浴してください。
③ 洗い場では、シャンプー、石鹸は利用できません。
④ お酒を飲んでいる方は入浴できません。
⑤ お子様連れの場合は、必ず一緒に入浴してください。
⑥ 入浴中は黙浴して、換気をしっかり行ってください。
⑦ 脱衣場使用前後はアルコール手指消毒をお願いします。
大昔、赤岳の神様 磐長姫(いわながひめ)と富士山の木花咲耶姫(このはなさくやひめ)がおりました。
木花咲耶姫はいつも「私の方が、赤岳よりずうっと背が高く美しい」と自慢ばかりしていました。
それを見かねた、峰の松目の如来様が、「水裁判をしてやろう・・・」と思い、赤岳の峰から富士山の頂上に長い樋(とい)をかけ、夏沢の水をそそぎました。
すると水は富士山の方へ勢いよく流れ下り、赤岳の方がはるかに背が高いことがわかると富士の木花咲耶姫は大変くやしがり、腹をたてて赤岳の峰をけとばしました。
その時の流れた水は、富士の足元、富士五湖に成り、富士の白糸の滝と成り、今日も変わる事なく水をたたえています。
又、磐長姫の流す涙は諏訪湖、松原湖、白駒池に成り、オーレン強清水になって流れとなり、現在に至っています。
この伝説の通り、峰の松目に登れば、八ヶ岳の八ツの峰すべてを一望することが出来ます。
(現在は、木々が生い茂り山頂からの展望はありませんが、山頂直下の展望台から南八ヶ岳の稜線を見る事が出来ます)
あなたも伝説とロマンの山、峰の松目に登ってみませんか。
オーレン小屋より45分でその頂上に立つことが出来ます。
伝説の名水、オーレン強清水を味わい、またその湧水で沸かしたオーレン山の湯で寛いでみませんか。
オーレン小屋前は、1年中涸れる事がない豊富な湧水があります。
お風呂の水はもちろんのこと、食事にも使用しています。
お風呂では、血流がよくなり、手の指先から足の先まで温まって、リラックス効果が高まり、夜は安眠できます。
化粧ののりが違うと化粧水として、またご飯の味が違うと、ポリタンクに詰めて家に持っていく人もいます。
当小屋は、八ヶ岳の真ん中に位置し、南側のお部屋からは硫黄岳や峰の松目が見えます。また、天候が良いときは、遠くに御嶽山を望む事が出来ます。
北側のお部屋からは、北八ヶ岳の癒しの森が近くに見え、時折、野鳥やリスが出てくる時もあります。
お布団は、羽毛布団、羊毛布団、清潔な毛布、ふかふかの敷布団をご用意しております。
個室は、3名定員~8名定員までいろいろなタイプのお部屋が9部屋ございます。
個室がご予約満室になりましたら自動的に大部屋になります。
当小屋は、独自の定員制を導入しています。定員250名ですが、100名前後で予約調整を行っておりますのでゆっくりご宿泊できます。ご安心ください。連休時でもお一人様1畳のスペースは確保しております。
ツアーなど24名前後のグループで大部屋を1部屋貸切りにすることもで可能です。
大部屋使用時は、なるべく男女別のお部屋をご用意しています。
お部屋により、カーテンで仕切るなど2~6名までのグループ毎でお休みになれる場所もございます。
大部屋は、12名定員のお部屋が3つ、20名定員のお部屋が2つ、24名定員のお部屋が1つございます。
小屋の入り口に、宿泊、テント受付と売店があります。
明るいスタッフが「おかえりなさい!お風呂に入ってゆっくりしてくださいね」と温かい言葉をかけてくれます。
売店では、山バッジやバンダナ、手ぬぐい、Tシャツ、ジュース、アルコール等を販売しています。
玄関で、下駄箱に登山靴置き、すぐに薪ストーブのあるホールがございます。
ホールのストーブ横に、雨具・タオルなど濡れたものを乾かすスペースもあります。
オーレン小屋での一番の楽しみはなんでしょう?
檜展望風呂の爽快感?名物の桜鍋?個室(大部屋)の寛ぎ?
でもそれ以上に素敵なのは、人と人との「ほっ」とする、ふれあいです。
オーレン小屋らしさを最も表すのがこの薪ストーブでの「あったかいひと時」です。
それは、陽だまりで、ひなたぼっこをする時のぬくもりに似ています。
薪の燃えるパチパチとした音や香りなど五感で感じるさまざまなものが、心をほぐし温め、体を寄せ合えば、多くを語らなくても、心を寄せ合う事が出来ます。まるで家族が寄り添うように、どこか懐かしいひと時を生みだすのが、オーレン小屋の薪ストーブの魅力です。
また、小屋の主人が薪を爆ぜながら話す、四方山(よもやま)話は、山の昔話に始まり、動植物の話、海外の高山の話や面白い人物の話、とっておきの怪談話、そして明日登る山の注意点など話が尽きる事がありません。
是非、オーレン小屋に宿泊したら薪ストーブの周りで「ほっ」とする時間を楽しんで下さい。
多くの出会い、ふれあいが生まれますように。
八ヶ岳オーレン小屋
小平 岳男
雨で衣服が濡れた時、すぐにでも着替えがしたいものです。
当小屋では、冷えた体を温めるお風呂に、清潔な男女別の更衣室(脱衣所兼用)がございます。
当小屋のトイレは、清潔、安心をモットーに
毎日キレイに磨いています。
男女別水洗トイレ(洋式)もあります。
- 当小屋の水洗トイレは、水利、電気、浄化槽など不便な所に設置しているので、維持管理が大変な為、 使用料として1回200円をお願いしています。ご協力の程、よろしくお願いします。
- 浄化槽が、紙を処理できません。使用後は、近くの箱に入れてください。
- 後から使う方の為に、キレイに使いましょう。また、紙の節約にもご協力ください。
- CO2(二酸化炭素)排出ゼロを目指してオーレン小屋では、自然にやさしい水力発電を設置し、小屋の電力のほぼ100%をまかなっています。
- その電力を使い、小屋での汚水処理は合併浄化槽を利用してから排水しています。檜展望風呂、水洗トイレは、安心してお使いください。
- 夜21時が消灯で、お部屋の電気は消えますが、廊下、トイレは夜間も電気が灯っていますが、緊急時の為に、枕元にヘッドライトや懐中電灯などを置いておきましょう。
- 水力発電とはいえ、無限ではないので、コタツや携帯電話を充電する時は1度スタッフまでお声かけください。
使用容量を超えると全ての電気が止まってしまう事もあります。
ヘアドライヤーなど電気のワット数が高いものは使用できませんので、持参しないでください。